指の後遺障害|曲がらない・痛い|ポイントをおさえて納得の後遺障害認定を実現
作成:アトム弁護士法人(代表弁護士 岡野武志)
指の後遺障害|曲がらない・痛い|ポイントをおさえて納得の後遺障害認定を実現
交通事故では、
相手方の車両との接触・挟み込み・巻き込みにより指が切断される
骨折してしまうことで周辺組織が損壊する
指を地面に突いて傷めてしまう
例えばこのようなシーンで指を受傷する可能性があります。
この記事は
症状
後遺症
後遺障害認定されうる等級
交通事故での指の後遺障害を解説します。
指を怪我した…どんな症状がある?
交通事故の規模や事故の態様によりさまざまですが、
指そのものが失われる
曲がりにくくなる
痛みが残る
こういった症状があげられるでしょう。
指の負傷・後遺症は「後遺障害」に認定される?
「後遺障害認定の有無」は交通事故の損害賠償においても重要ポイントです。
交通事故解決のフローのイラストからもわかる通り、後遺障害の有無によって進行が分岐します。
フロー
後遺障害とは
後遺症(後遺障害)
十分な治療を行っても、これ以上は良くも悪くもならないという状態で残存する症状のこと
部位と程度により14段階の後遺障害等級で区分されます
後遺障害の等級認定される可能性がある症状は次の通りです。
症状と後遺障害
指が曲がらない・曲げづらい → 機能障害
指を失ってしまった → 欠損
神経症状 → 神経症状
ちなみに「指が変形した」というのは、後遺障害等級認定の対象とはなりません。
後遺障害等級認定において「変形障害」というものはあるのですが、それは指とは違う部位で適用されます。
指の変形に伴って曲げづらさや痛みが起こっている場合は、変形ではなくその症状で後遺障害等級認定を目指しましょう。
指の後遺症が「後遺障害認定」されたらなぜ慰謝料が増える?
後遺障害慰謝料と逸失利益
後遺障害に認定されると、受けとる損害賠償額は増額します。
後遺障害が残った場合に追加で支払われる損害賠償に次の2つがあります。
① 後遺障害慰謝料
② 逸失利益
①後遺障害慰謝料
後遺障害を負ってしまったという精神的苦痛に対して支払われる損害賠償のこと
②逸失利益
後遺障害が残ったことで労働能力が失われた結果収入が減ってしまいます。
その分への補償のことをいいます。
<計算式>
基礎収入(年収)×労働能力喪失率×労働能力喪失期間(67歳-症状固定時の年齢)に対応するライプニッツ係数
逸失利益については、計算の仕組みや「計算機」は以下の記事で特集しています。
自動で簡単に逸失利益や慰謝料がわかりますので、ぜひ活用してください。
後遺障害認定の2つの方法
治療を継続していると、怪我や症状が治癒(完治)する場合と、これ以上続けても良くも悪くもならない
状態のどちらかになります。
「治療を続けても良くも悪くもならない」時期を、症状固定といいます。
症状固定かどうかは被害者が決めることではなく、医師の判断が重視されます。
注意
症状固定日が交通事故から6ヶ月以上経過していること
入院・通院の期間は、後遺障害認定の一つの目安になります。期間が少ないと判断された場合、後遺障害等級認定されない可能性があります。
後遺障害認定を受けるには、まず後遺障害等級認定の申請から始めます。
申請方法は2つあり、いずれの方法でもメリット・デメリットがあります。申請フローを解説していきますので、それぞれのメリットとデメリットを踏まえて申請方法を検討してください。
(1)事前認定
事前認定のフロー
メリット
被害者は医師に後遺障害診断書を作成してもらい、それを加害者側の任意保険会社に提出します。
あとは認定等級の結果通知を待つのみなので、被害者自身の手間や負担は最小限で済みます。
デメリット
最終的な審査機関に申請をするのは加害者側の任意保険会社になります。どんな資料を提出されたかを把握することができないため、等級結果次第では納得感が得づらいかもしれません。
(2)被害者請求
被害者請求のフロー
メリット
後遺障害診断書を医師に作成してもらい、その他の申請時に提出する資料を被害者自身で準備・収集します。
自身の主張を裏付けるデータを添付するなど工夫できる点が強みです。
デメリット
自身で提出資料を収集するので、事前認定と比べると負担は大きくなります。
比較
事前認定と被害者請求
事前認定 | 被害者請求 | |
---|---|---|
請求者 | 相手方保険会社 | 被害者自身 |
メリット | 資料収集の手間がない | 自分で資料を確認できる |
デメリット | 自分で資料を確認できない | 資料収集の手間がかかる |
申請内容は「損害保険料率算出機構」によって審査されます。「後遺障害」に認定されると、「後遺障害等級」がつきます。等級に応じて後遺障害慰謝料が算定されます。
等級が一つ違うと慰謝料の金額が大きく増減します。
適正な後遺障害等級の獲得が最重要です。
弁護士オススメの申請方法は〇〇〇
後遺障害認定申請は被害者請求で行うことをオススメします。
ポイントは申請時の資料に工夫ができることです。
後遺障害認定は、症状の存在を示す医学的なデータの存在が大変重要です。
たとえば次のような資料があげられます。
MRIやCTなどの画像診断結果
主張を裏付ける検査結果
(例)「指が曲がらない」という症状を主張するなら、どの程度曲がらないかを示した検査結果
等級認定の審査は書類のみで行われます。書面で被害者の症状が示せなくてはいけません。
ちなみに「被害者請求」で提出する資料の収集は、弁護士に任せることもできます。
被害者請求のメリットは生かしつつ、デメリットは弁護士依頼でカバーする。
この組み合わせが最も良い後遺障害認定の結果へつながると考えています。
【年中無休】スマホで簡単・無料相談の予約はこちら
後遺障害等級認定については弁護士がサポートできることが沢山あります。
指に不自由が残った状態で書類を一人でチェック
初めて交通事故被害にあったのに相手方の保険会社の対応が好ましくない
専門用語を使う交渉事は難しそう
被害者請求がいいのはわかったけど、一人では不安
こういったお悩みやご不安は、私たち弁護士に軽減させてください
ここからは「弁護士無料相談」のご案内です。
電話相談/LINE相談|選べる相談窓口
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「もっと早く相談していれば…」この声は本当に多いんです
交通事故の被害にあわれたご相談者からはこのようなお声をいただくことが多いです。それは、結果への「満足」はもちろん、相談相手がいる、一緒に解決を目指すパートナーがいる「安心感」や「納得感」を得られたということだと思います。無料相談から始めて「やっぱり弁護士に頼むのが正解だな」と実感いただけたら幸いです。
弁護士プロフィール
岡野武志弁護士
(第二東京弁護士会)
全国12事務所体制で交通事故被害者の救済に取り組んでいる当事務所の代表弁護士。2008年の創業以来、幅広い間口で電話・LINE・メール相談などに無料で対応し、2024年現在は交通事故被害者の救済を中心に精力的に活動している。フットワークの軽い行動力とタフな精神力が強み。