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交通事故で足切断…足を失う後遺症に対して支払われる慰謝料の金額は?

作成:アトム弁護士法人(代表弁護士 岡野武志)

交通事故足切断

交通事故で足切断…足を失う後遺症に対して支払われる慰謝料の金額は?

交通事故で足を失ったら…

足切断の後遺症」について弁護士が解説します。
交通事故では足の切断という後遺症を負ってしまう可能性があります。足を失うという後遺症に対して、どのくらいの補償(損害賠償)が得られるのでしょうか。

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交通事故で足切断…どんな事故?

交通事故ではむちうちなどの比較的症状の軽い怪我を負うケースから、足を切断するような重い怪我を負うケースまでさまざまです。

足切断になる事故

足が鋭利なものに接触して切断した

足が物と物の間に挟まれて切断した

解放骨折・粉砕骨折などで骨が壊死し、治療の一環で足を切断した

バイクの場合は特に、車体が覆われた自動車と異なり体がむき出しなので事故にあうと衝撃をダイレクトに受けやすく、足切断につながる可能性が高くなるといえます。

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足切断が後遺障害に認定される意味とは

後遺症(後遺障害)

治療をつづけたとしても症状が回復する可能性がない状態で症状が残ること
交通事故の後遺障害は、障害の部位・障害の内容に応じて1~14段階の等級で区分される

足切断という事実は後遺障害に認定される可能性があります。後遺障害認定は、交通事故の後遺障害に対する損害賠償で重要な意味を持ちます。

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足切断の後遺障害認定で請求できる慰謝料等

足切断が「後遺障害」に認定されると交通事故の相手方に対して、

後遺障害慰謝料

逸失利益

という損害賠償の請求が等級に応じた金額で可能になります。

後遺障害慰謝料

後遺障害が残ったことで受けた精神的ダメージに対する損害賠償

あらかじめ、慰謝料の金額相場は後遺障害等級に応じて設定されています。

弁護士基準による慰謝料の相場
後遺障害の逸失利益

後遺障害が残ったことで労働能力の低下・喪失につながり、将来的に得られるはずだった収入の減額に対する損害賠償

逸失利益は被害者の状況に応じて算出方法が変わります。もっとも、どのような方でも共通する基本的な計算方法があるので紹介します。

逸失利益の基本的な計算式
基礎収入(年収)×労働能力喪失率×労働能力喪失期間(67歳-症状固定時の年齢)に対応するライプニッツ係数

基本的な計算式で使われる「労働能力喪失率」は、

障害の部位・程度

事故前の収入

職業・職種

など被害者の状況に合わせて数値が変動することがあります。主婦などにおける年収の算定方法・ライプニッツ係数一覧などについては関連記事にて詳しく解説しています。

<関連記事>交通事故における逸失利益の計算方法

後遺障害に対する慰謝料と逸失利益は、等級ごとに目安となる基準が定められています。認定された等級が症状に見合うものでないと適正な補償が得られないことになります。症状に見合った適切な等級を得るためには、後遺障害の知識を多く持った弁護士にまずは相談するようにしてみましょう。

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後遺障害等級の申請方法|足切断のケース

後遺障害等級認定の手続きの流れ

足首切断での後遺障害等級の申請~等級認定までの流れを解説します。

1.症状固定

事故で負った怪我の治療を受けはじめてから一定期間が経過すると、医師から症状固定の診断が出されます。

症状固定のタイミング

治療をこのままつづけても症状の改善が見込めない状態のことを症状固定といいます。原則として事故から約6ヶ月以上経過することで後遺障害等級の認定が受けられるようになります。治療期間が6ヶ月よりも短いと、後遺障害認定が受けられなくなる可能性が高くなります。怪我の内容に応じた定期的な通院が後遺障害の認定には重要になります。

2.後遺障害診断書に関する資料の準備

症状固定後、後遺障害等級認定の申請に向けて「後遺障害診断書」などの医学的資料を準備する必要があります。
後遺障害の申請方法は事前認定と被害者請求の2通りあるのですが、弁護士としておすすめしたいのは「【被害者請求】による申請」を選択することです。
それぞれの申請方法の特徴を確認してみます。

事前認定の流れ

【事前認定】:被害者が「後遺障害診断書」だけを用意して任意保険会社に提出する方法

被害者請求の流れ

【被害者請求】:被害者が「後遺障害診断書」とあわせて「その他の医学資料」を用意し、自賠責保険へ提出する方法

被害者請求による申請方法は資料をご自身で収集するという手間が必要ですが、後遺障害の認定基準を裏付ける有力な資料をあわせて提出できるのが強みだといえます。資料収集は弁護士に依頼することで弁護士に任せることができます。資料収集に不安をお持ちの方は弁護士に一度ご相談ください。

3.損害保険料率算出機構の審査

後遺障害等級の認定基準を満たしているかの審査は損害保険料率算出機構によっておこなわれます。審査は原則として提出した資料の確認でおこなわれます。審査結果をふまえて自賠責保険会社から等級が認定されます。

後遺障害認定の流れ、申請に必要な後遺障害診断書の書き方などについては関連記事で詳しく解説しています。

後遺障害等級の認定を得たことで、慰謝料・逸失利益の請求が可能になります。つづいては、足切断で認定の可能性のある後遺障害等級と慰謝料について解説します。

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交通事故で「足切断」の後遺障害

交通事故で足切断の後遺障害等級

交通事故における足切断は、

関節:膝にある関節

足関節:足首にある関節

リスフラン関節:足の甲の中央あたりにある骨と指につながる骨の関節

以上のような関節を境に切断する3つのパターンに分類されることになります。

交通事故で「足切断」の後遺障害を負った場合に認定される可能性がある等級はつぎの通りです。

後遺障害等級

交通事故で足切断

等級 内容
15 両下肢を膝関節以上で失つたもの
24 両下肢を足関節以上で失つたもの
4 5 1下肢を膝関節以上で失つたもの
7 両足をリスフラン関節以上で失つたもの
55 1下肢を足関節以上で失つたもの
78 1足をリスフラン関節以上で失つたもの

「足切断」の後遺障害ではこのような等級が認定される可能性があります。

交通事故で足切断の後遺障害慰謝料

後遺障害慰謝料を算定する際に使われる基準は3つあります。そのうちどの基準を採用するかで最終的な獲得金額に差が生じます。

▼交通事故の相手方が採用する基準

自賠責基準

任意保険基準

▼弁護士への依頼で採用できる基準

弁護士基準

これら3つの基準のうち弁護士基準で算定された慰謝料が最も高額です。

慰謝料金額相場の3基準比較

「足切断」の後遺障害を負った場合の等級に対応する後遺障害慰謝料はつぎの通りです。

後遺障害慰謝料

交通事故で足切断

等級 自賠責基準
(万円)
弁護士基準
(万円)
15 1100 2800
24 958 2370
4 5 712 1670
7
55 599 1400
78 409 1000

自賠責基準と弁護士基準による慰謝料の金額を見比べると違いは明らかです。弁護士基準以外で示談してしまうと、本来であれば得られたであろう約2~3倍以上の慰謝料を失ってしまうことになります。弁護士に依頼すれば「弁護士基準の慰謝料」が獲得できる可能性が高くなります。弁護士基準による慰謝料をご希望の方は、まずは弁護士に相談することをおすすめします。

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【まとめ】交通事故で足切断した場合

損害賠償問題は弁護士に相談

交通事故で足を切断することになってしまったら、その後の生活に不自由を強いられることになるでしょう。にもかかわらず、保険会社が最初に提示してくる示談金(損害賠償金)は足切断という重大な後遺症に対して不十分であることが往々にしてあります。十分な補償を受けるためには弁護士に依頼することで弁護士基準による慰謝料の算定を実現させることが重要です。

増額交渉(弁護士あり)

交通事故の損害賠償問題については、アトム法律事務所の弁護士にお任せください。
アトムの弁護士は交通事故における問題解決の実績を重ねています。無料の相談を受付けていますので、気軽にご利用ください。

LINE/電話/対面のいずれかの方法を用いて弁護士相談が可能です。

LINE相談

足切断の影響で外出しづらい…

仕事が忙しくて休めない…

家事があって家を留守にしにくい…

など来所がむずかしい方はLINE・電話相談をご利用ください。どこからでも気軽に利用することができます。

弁護士プロフィール

岡野武志弁護士

(第二東京弁護士会)

全国12事務所体制で交通事故被害者の救済に取り組んでいる当事務所の代表弁護士。2008年の創業以来、幅広い間口で電話・LINE・メール相談などに無料で対応し、2024年現在は交通事故被害者の救済を中心に精力的に活動している。フットワークの軽い行動力とタフな精神力が強み。

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