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外傷性硬膜下血腫の後遺症|高次脳機能障害・麻痺などの等級認定ポイント

作成:アトム弁護士法人(代表弁護士 岡野武志)

外傷性硬膜下血腫後遺症

外傷性硬膜下血腫の後遺症|高次脳機能障害・麻痺などの等級認定ポイント

外傷性硬膜下血腫の症状と後遺症

外傷性硬膜下血腫は、交通事故などで引き起こされた「外傷性」の硬膜下血腫のことをいいます。
頭部に強い衝撃を受けることで、脳の「硬膜」と「くも膜」の間に血腫ができ、経過次第では、高次脳機能障害遷延性意識障害麻痺などの後遺症が残ることもあります。

硬膜下血腫

この記事では外傷性硬膜下血腫について

症状と後遺症

後遺障害認定の流れ・ポイント

認定される可能性がある後遺障害等級

を解説します。

藤井宏真医師

奈良県立医科大学付属病院アトム法律事務所顧問医

藤井 宏真医師

止血処置・血腫の除去(開頭手術)が行われます。事故後、意識障害や受け答えの異常がみられる場合、救急科や脳神経外科を早期に受診してください。

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外傷性硬膜下血腫の症状

頭痛、麻痺などの症状

外傷性硬膜下血腫の症状は、頭部を打った直後はもちろん、事故発生から数分~数時間後にみられます。
代表的な症状は次の通りです。

症状例

激しい頭痛(意識消失にいたる)

瞳孔が大きくなる

呼びかけへの反応がない

左右いずれかの片側に手足の麻痺(半身麻痺)

診断は頭部CT画像で行われます。
出血量や血腫による脳の圧迫度合いが予後に影響します。
示したような症状がみられたら、すぐに脳神経外科を受診してください。

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外傷性硬膜下血腫は後遺症(後遺障害)が残る?

外傷性硬膜下血腫|後遺症

後遺症(後遺障害)の定義

十分な治療を継続しても、これ以上は良くも悪くもならないという状態で身体に残る症状

→交通事故の場合は、症状が残る部位と程度によって後遺障害等級(14段階)で区分される

外傷性硬膜血腫が発生するほどの怪我によって生じる可能性がある後遺障害を例示します。

外傷性硬膜下血腫の後遺症

高次脳機能障害

遷延性意識障害

片麻痺

高次脳機能障害は、認知障害・行動障害・人格変化などがみられます。
遷延性意識障害は「植物状態」とも言われる状態です。
片麻痺は先ほど例示したように、左右いずれかの半身麻痺をさします。

外傷性硬膜下血腫|等級認定で慰謝料増額

後遺症が後遺障害として等級認定されると、加害者側から支払われる損害賠償費目が増えます。
それは(1)後遺障害慰謝料(2)逸失利益です。

(1)後遺障害慰謝料

後遺障害慰謝料

後遺障害を負った精神的苦痛への損害賠償

後遺障害慰謝料の金額は、後遺障害等級によって大まかな相場が決まっています。

後遺障害等級と慰謝料
等級慰謝料
12,800
22,370
31,990
41,670
51,400
61,180
71,000
8830
9690
10550
11420
12290
13180
14110

※慰謝料の単位は万円

(2)逸失利益

逸失利益

後遺障害により労働能力が失われ減収となることへの損害賠償

計算式:基礎収入(年収)×労働能力喪失率×労働能力喪失期間(67歳–症状固定時の年齢)に対応するライプニッツ係数

労働能力喪失率は、おおよそ後遺障害等級ごとに決められています。しかし、被害者の職業や障害の程度に応じて基準を元に増減することもあります。
また、年収については、会社員ではない人、たとえば主婦などについてはどのように算定するのかお問い合わせいただくことは多いです。
主婦などの場合の計算方法については、以下の関連記事も参考にして頂けます。

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外傷性硬膜下血腫|後遺障害等級の申請

後遺障害として認定されるためには、申請が必要です。
後遺障害要求の申請から後遺障害慰謝料を受けとるまでの流れをみてみましょう。

後遺障害等級認定の手続きの流れ

①症状固定

症状固定とは

治療を継続しても改善が見込めなくなった状態

症状固定のタイミング

等級認定を受けるなら、原則として、事故から約6ヶ月以上の経過が必要です。
6ヶ月よりも治療期間が短いと、後遺障害としては認定されない可能性が高まります。

②後遺障害診断書・画像所見を準備

症状固定の診断後は、後遺障害等級認定に向けた準備を始めます。

後遺障害認定申請には、2種類の方法があります。

2つの申請方法

① 事前認定

② 被害者請求

①事前認定
事前認定の流れ
②被害者請求
被害者請求の流れ

事前認定は、被害者が後遺障害診断書のみを任意保険会社に提出します。

被害者請求は、経過証明書など後遺障害診断書以外の資料も自身で用意して自賠責保険会社に提出する方法です。

被害者請求は、事前認定と比較して、被害者に手間や負担がかかる申請方法です。
しかし、提出資料を精査することで、自分の主張を客観的に示す後遺障害認定に有利な資料を確認・提出できるメリットがあります。

また、資料収集自体は弁護士に任せることもできます。
被害者請求のデメリットは弁護士に依頼することで軽減できます。
弁護士に依頼をして被害者請求をする方法がおすすめです。

2つの方法の違いは次の通りです。

比較

事前認定と被害者請求

事前認定 被害者請求
請求者 相手方保険会社 被害者自身
メリット 資料収集の手間がない 自分で資料を確認できる
デメリット 自分で資料を確認できない 資料収集の手間がかかる

③損害保険料率算出機構による審査

損害保険料率算出機構が、提出資料(CT画像など)と自覚症状の一致などをみながら後遺障害等級の審査を行います。
そして審査結果をもとに自賠責保険会社が等級認定します。
等級に応じて慰謝料の基準が決められているので、その基準に基づいて慰謝料が算定されます。

より詳細に「後遺障害認定」を知りたい方は、以下の記事を参照してください。

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外傷性硬膜下血腫で認定されうる後遺障害等級は〇級

どんな後遺障害が残ったかによって、認定されうる後遺障害等級は変わります。

後遺障害と認定されうる等級
後遺障害 後遺障害等級
高次脳機能障害 11号、21号、33号、52号、74号、910号、1213号、149
遷延性意識障害 11
麻痺 11号、21号、33号、52号、74号、910号、1213

後遺障害等級に応じて、後遺障害慰謝料の目安も決まります。
より詳しい後遺障害等級の内容や慰謝料の金額を知りたい方は、下記の関連記事も併せてご覧ください。

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この記事での不明点など、気になることはお気軽におたずねください。

原則、お問い合わせいただいた順番に対応してまいります。専任スタッフ・弁護士の人数には限りがありますので、順番をお待ちいただく場合もございます。何卒ご了承ください。

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損害への十分な補償を受けとるために

外傷性硬膜下血腫によって脳がダメージを受け、高次脳機能障害や麻痺、遷延性意識障害などの非常に重篤な後遺障害が身体に残る可能性があります。しかし、加害者側から提案される示談内容は、必ずしも適正な金額とは限りません。後遺障害の等級認定をこれから行う人に向けては、後遺障害等級認定のサポートも可能です。共に、適正な補償を目指しましょう。

弁護士プロフィール

岡野武志弁護士

(第二東京弁護士会)

全国10事務所体制で交通事故被害者の救済に取り組んでいる当事務所の代表弁護士。2008年の創業以来、幅広い間口で電話・LINE・メール相談などに無料で対応し、2019年現在は交通事故被害者の救済を中心に精力的に活動している。フットワークの軽い行動力とタフな精神力が強み。

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