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硬膜下血腫|後遺症の症状と後遺障害等級の申請方法。慰謝料は請求可能?

作成:アトム弁護士法人(代表弁護士 岡野武志)

硬膜下血腫後遺症

硬膜下血腫|後遺症の症状と後遺障害等級の申請方法。慰謝料は請求可能?

硬膜下血腫後遺障害の申請の仕方

本記事は「硬膜下血腫による後遺症」について弁護士が詳しく解説しています。
硬膜下血腫は症状の重さによって治療を受けても、高次脳機能障害・麻痺、重いものでは遷延性意識障害などの後遺症が残ってしまう可能性があります。
硬膜下血腫の基本的な情報から、後遺障害認定によって得られるお金(後遺障害慰謝料・逸失利益)などについて詳しく説明しています。

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硬膜下血腫の症状|意識障害、けいれん…

硬膜下血腫は頭部外傷などをきっかけとして、硬膜と脳のあいだに血腫がたまる病気です。硬膜下血腫は大きく、急性と慢性の硬膜下血腫に分けられます。

急性硬膜下血腫

受傷後、早い場合は数分で血腫がたまる
▼症状
意識障害・呼びかけに反応しない

激しい頭痛

吐き気・おう吐

けいれん

めまい

瞳孔のひらき

手足の麻痺・感覚障害

慢性硬膜下血腫

受傷からゆっくりと時間をかけて血腫がたまる
▼症状
頭痛

吐き気

足のふらつき、手足が動かしにくい(運動障害)

麻痺・しびれ(神経障害)

けいれん

しゃべりづらい(構音障害)

ぼーっとする

物忘れ(認知症のような症状)

重症では意識障害の原因となることもある

など、硬膜下血腫では主にこのような症状があげられます。

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硬膜下血腫の後遺症|高次脳機能障害、麻痺…

後遺症(後遺障害)

治療をつづけても、将来的に回復の可能性が期待できない状態で症状が残ること
交通事故の後遺障害では、障害部位・内容に応じて14段階の等級で区分される

硬膜下血腫を負ったことで残る後遺症は、「後遺障害」に認定される可能性があります。主な後遺障害の症状は以下のとおりです。

硬膜下血腫における主な後遺障害

高次脳機能障害

身体の麻痺

遷延性意識障害

など、主にこのような症状の後遺障害が残る可能性があります。

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硬膜下血腫の後遺症認定で増加する慰謝料

硬膜下血腫が原因の後遺症が「後遺障害」に認定されると、交通事故の相手方に等級に応じた後遺障害慰謝料逸失利益の請求が可能になります。

後遺障害慰謝料

後遺障害が残ったことで受けた精神的苦痛に対する損害賠償

後遺障害慰謝料は、後遺障害の等級に応じた金額の相場があらかじめ設定されています。

弁護士基準による慰謝料の相場
後遺障害の逸失利益

後遺障害の影響で労働能力が低下または喪失することで将来的な収入が減少することへの損害賠償

逸失利益は職業や年齢などによって算出方法が異なりますが、どのような人でも共通する基本的な計算方法があります。

計算式
基礎収入(年収)×労働能力喪失率×労働能力喪失期間(67歳-症状固定時の年齢)に対応するライプニッツ係数

基本の計算方法にでてくる「労働能力喪失率」という項目は、

障害の部位や程度

事故前の収入

職業や職種

など個人の状況に応じて総合的な判断のもと、増減することがあります。主婦などにおける年収の算定方法・ライプニッツ係数一覧などについては関連記事で詳しく解説しています。

<関連記事>交通事故における逸失利益の計算方法

労働能力喪失率は、等級ごとに目安となる基準が決められています。後遺障害が認定されたとしても、その等級が症状にふさわしくなければ適正額の補償を得ることはできません。後遺障害の認定は、後遺障害に精通する弁護士に相談することをおすすめします。

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後遺障害等級の申請方法|硬膜下血腫のケース

後遺障害等級認定の手続きの流れ

硬膜下血腫による後遺症で、後遺障害等級の申請~等級認定までの流れを解説します。

①症状固定

治療を開始してから一定期間が経過すると、医師から症状固定の診断が出されることになります。

症状固定のタイミング

治療をつづけても症状回復の見込みがない状態のことを症状固定といいます。原則として事故から約6ヶ月以上経過していると後遺障害等級の認定が受けられるようになります。6ヶ月よりも治療期間が短くなると後遺障害認定が受けられなくなる可能性が高くなります。必要に応じて定期的な通院をつづけることがポイントになります。

②後遺障害診断書に関する資料の準備

症状固定になったら、後遺障害等級認定の申請に向けて「後遺障害診断書」など医学的資料を取り寄せます。
後遺障害の申請方法は2通りあり、事前認定あるいは被害者請求のいずれかの方法を選ぶことができます。

事前認定の流れ

事前認定では、被害者は「後遺障害診断書」だけを準備して任意保険会社に提出します。

被害者請求の流れ

被害者請求では、被害者は「後遺障害診断書」とあわせて「その他の医学資料」を準備して自賠責保険へ提出します。

被害者請求での申請は、ご自分で資料を取り寄せる手間がかかります。しかしその分、認定に有利に働きかける資料を提出することができます。弁護士に依頼することで資料取り寄せの作業を一任できます。仕事・家事で忙しく、資料集めに不安がある方は弁護士に一度ご相談ください。

③損害保険料率算出機構の審査

損害保険料率算出機構によって、提出した資料から後遺障害等級の認定基準を満たしているのかの審査がおこなわれます。審査結果をふまえた上で、自賠責保険会社から等級認定がおこなわれます。

認定の流れ、後遺障害診断書の書き方などについてさらに詳しくは関連記事をご覧ください。

後遺障害等級認定で、等級に応じた慰謝料が算定できるようになります。硬膜下血腫が原因の後遺症で認定が見込まれる後遺障害等級については関連記事で解説しています。あわせてご覧ください。

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硬膜下血腫の後遺症認定を弁護士に相談

【無料相談】予約はこちら

後遺障害の申請を検討されている方は、後遺障害に精通した弁護士に相談することをおすすめします。

認定が予想される等級

認定の可能性を存分に高める方法

慰謝料増額につなげるポイント

など、法律の専門家としてさまざまなアドバイスができます。アトム法律事務所は交通事故案件の対応に尽力しています。交通事故に関する疑問やお困りごとはアトムの弁護士にご相談ください。下記窓口で無料相談の予約を受付しています。

相談方法についてはLINE/電話/対面の3つの方法から選択いただけます。LINEや電話を使った相談は、事務所まで足を運べないという方からご好評いただいています。

LINE相談

「仕事が忙しくて時間がとれない」

「後遺症の影響で外出しづらい」

LINEや電話でもしっかり相談することができます。気軽にご利用ください。

弁護士プロフィール

岡野武志弁護士

(第二東京弁護士会)

全国12事務所体制で交通事故被害者の救済に取り組んでいる当事務所の代表弁護士。2008年の創業以来、幅広い間口で電話・LINE・メール相談などに無料で対応し、2024年現在は交通事故被害者の救済を中心に精力的に活動している。フットワークの軽い行動力とタフな精神力が強み。

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