股関節の可動域制限が該当する後遺障害等級と慰謝料は、以下のようになります。

*後遺障害慰謝料の金額は、示談交渉時に被害者側弁護士が提示するもの

股関節の可動域制限は、

① 足を前後にいくら動かせるか

② 仰向けの状態で足をどれだけ回せるか

③ 膝を曲げて床に平行になるよう足を上げ、その状態でひざ下をどれだけ左右に動かせるか
という点から判断します。

この可動域は、本人が自力でどれだけ動かせるかということではなく、医師などが手で動かしてどこまで動くかという点で判断します。

大腿骨転子部の骨折によって足が短くなった場合の後遺障害等級と慰謝料は以下のようになります。

*後遺障害慰謝料の金額は、示談交渉時に被害者側弁護士が提示するもの

痛みが後遺症として残った場合の後遺障害等級と慰謝料は以下の通りです。

ここでの等級は「頑固な」という言葉で分けられています。これは、神経学的な検査結果があるか、レントゲン・MRI画像などの所見があるかによって区別されます。

痛みやしびれ症状が医学的に証明可能な場合は12級13号、一応の説明や推定が可能な場合は14級9号に該当します。

大腿骨転子部に後遺症が残り後遺障害慰謝料を請求する場合には、①後遺障害等級は必ずしも認定されるとは限らない、②加害者側は低い金額を提示してくるということに注意が必要です。

後遺障害慰謝料を請求するためには、後遺障害等級が認定されてい事が必要です。しかしこれは、後遺症が残っているからと言って必ずしも認定されるものではありません。

また、示談交渉で相手となるのは加害者側の任意保険会社であり、ここでご紹介した金額よりも低い金額を提示してきます。そのため、提示された金額よりも高い金額で合意するための交渉が必要ですが、任意保険会社は交渉のプロであるため、十分に増額させることは困難です。

こうした場合、弁護士にご相談いただくと、専門的な知識や経験をもとにしたアドバイスや手続き・示談交渉の代行を致します。

アトム法律事務所ではLINEや電話で無料相談を行っておりますので、お気軽にご相談ください。