【公務員】出会い頭の衝突事故。認容額2千万円超の事例。

認容額 2191万7574円
年齢 52歳
性別 女性
職業 公立学校準常勤講師
傷病名

脳挫傷、左大腿骨骨折、左下腿骨骨折等

後遺障害等級 6級
判決日 平成14年7月10日
裁判所 東京地方裁判所

交通事故の概要

本件事故は、平成5年5月14日午前9時40分ころ、東京都清瀬市松山3丁目7番先にある信号の無い交差点に進入した被害者の原付と、その左方から進行してきた加害者の車が交差点中心付近で出会い頭に衝突したものである。

被害者の入通院治療の経過

被害者は本件事故により、脳挫傷、左大腿骨骨折、左下腿骨骨折等の傷害を負った。
入院期間は70日間で、通院期間は30日間である。

後遺障害の内容

被害者は、本件交通事故により脳挫傷の傷害を負い、それが原因となって高次脳機能障害が残った。頭部外傷の程度が高く、これによる意識障害は、極めて重篤であり、現に重大な生活上の不便、苦痛を強いられている。これは後遺障害等級第7級4号に該当する高次脳機能障害を含む脳障害と評価すべきものであり、他に同第13級9号に該当する左下肢短縮障害が存在するから、併合して第6級程度とする。

判決の概要

本件事故は、いずれも幅員3.8mの道路が直交する信号の無い見とおしの悪い交差点での被害者の原付と加害者の車の出会いがしらの衝突事故につき、狭い道路においては加害者の車が一層注意を払うべきであるとして、被害者の原付に35%の過失相殺を認めた事例。

認容された損害額の内訳

治療関係費 493万9299円
入院雑費 8万0070円
通院交通費 1万4970円
休業損害 1683万8319円
逸失利益 2440万1550円
慰謝料 1230万円
既払金 -1815万5661円
確定遅延損害金 207万4500円
弁護士費用 200万円
過失相殺 -2050万0972円

※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。

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